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2008年8月25日 (月)

妄想から行動へ 2

石井プロデューサーを含めた打ち合わせで、1/1『散香』実現の難しさを伺ったのは、以前書いた通りです。

実は、その時に、

「1/1だといくらかかるのでしょうか?」

と質問をこちらから投げかけたところ、石井さんから、

石原慎太郎さんの映画で『隼』を実物大で作ったところ、2機で5,000万円かかったと聞いてます。1機だと2~3,000万円くらいではないでしょうか。」

というご回答をいただきました。

ちなみに『隼』とは、海軍の零戦と並んで太平洋戦争で活躍をした旧日本陸軍の一式戦闘機のこと。
この映画では、実物の設計図を使って外観復元をしたといいます。

「2~3,000万円ですか…」

と会議室が重い空気に包まれ、この話も終わりかと思っていたところ、

「1人5,000円で5,000人が参加したら、出来るかも知れませんね。」

と社員Aの上司Yがポロッと口にしました。

本人は軽いつもりで口にしたのかも知れませんが、妙案を探していた社員Aは聞き逃しませんでした。

すかさず、

「1人5,000円で5,000人から集めたら、1/1『散香』作れますか?!」

と石井さんに尋ねると、

「ええ、もし本当にやれるなら、うちの押井も喜びますよ!
それが実現したら、いいんですけどね。」

との言葉が。

「あの押井監督に喜んでもらえる」
これだけでもやってみる価値はあります。
モチベーションは最高潮に達します。

しかし、理論上は出来たとして、実際にやれるかというと話は別。
しかもこの打ち合わせは、@niftyの『スカイ・クロラ』特設サイトの提案説明の場。
さらに、この時、石井プロデューサーとは初対面です。
きっと、いきなり最初からこんなブッ飛んだ話をするとは思わなかったでしょう。
上司Yも「おいおい本気か?」という反応です。
確かに制作委員会にも入っていないニフティがやれるのかというのもありますし、やるとすれば、その前に恐いボスへの説明と承認をもらわなければなりません。

若干、冷静さを取り戻した社員A。

「出来るかどうかもう少し考えてみます。」

と、この場での話は、一旦クローズすることに。

あとは、事務所に持ち帰って机上論をどう実現に向けるかです。(これが最も大変なのは、言うまでもないです。)

このままだと、「社員A 個人の妄想だ」と社内でも検討してもらえないでしょう。
個人的な思いではなく、同じ願望を持つ人が世の中に多くいることを理解してもらわなければなりません。
特に最も影響力のある押井監督が、同じ思いを共有している事実は重要です。
まずは、直接ご本人に企画の趣旨を説明し、ご賛同いただいたという裏付けを取る必要があります。

こうして、直訴計画は密かに進められて行きます。

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