押井守監督トークイベント@池袋シネマサンシャイン
昨日、池袋シネマサンシャインで行なわれた押井監督のトークイベントに行って参りました。
直前の激しい雷雨にもかかわらず、劇場内は大勢のファンで埋めつくされていました。
石井プロデューサーからの、
「この中で、すでに『スカイ・クロラ』を観た人」
の問いかけに対して、観客の手が一斉に上がったことからも、本当に熱心な方々が集まっていることがわかります。
上映前ではありましたが、1回以上観た方が多かったこともあり、話の内容は「!」と思うことばかり。
社員Aは、この作品を4回観ていますが、それでも思わずうなってしまう事実ばかりでした。
押井監督曰く、
「僕らが2年かけて集めた情報のうち、観た人が受け取れるのは、10~20%くらいだろう。
それを『ムダだ』と思うかも知れない。
(10~20%しか受け取れなくても)それでも(観客が)『映画を観た!』と感じてもらえるのだから、僕はムダだとは思っていない。」
それを受けて、石井プロデューサーが、
「全てをわかっていただくためにも、ぜひ、ここサンシャインシネマであと9回は観てください(笑)」
とおっしゃっていましたが、絵に描いたような凡人である社員Aは、あと10回観ても、作品に盛り込まれた全ての情報を受け取れるか自信がありません。
押井監督の話を伺うたび、
「そんな意味があったのか?!」
と、その世界の奥深さに驚いてばかりでしたから。

(ヴェネチア映画祭に向けて、相当気合が入っている押井監督。「いつもは貸衣装なのに、今回は菊地凛子さんの黒い情熱的なシャネルのドレスに合わせて、タキシードを新調した。」と石井プロデューサーからバラされていました。)
イベントの最後に質疑応答がありましたが、その中から1つ。
この作品にもバセットハウンド(「3歳くらいの女の子」の設定だそうです。)が登場しますが、ユーイチたちパイロットは構うことをしません。
もっぱらササクラが相手をして、若干ミズキがからむくらいです。
その理由はなぜか?
押井監督は、こう答えてくれました。
「子供は犬を欲しがるが、かわいがらない。
結局は、大人が面倒を見ることになる。
それは、なぜか?
子供は、自分のことでいっぱいいっぱいなんだね。
だから、これは『子供が子供であること』を描いた表現なんだ。」
ここで詳しく書くことが出来ませんが、まだまだたくさんのことがこの作品には描き込まれています。
わずか数秒しか出て来ない夜の街の建物の壁にある花にも、「ショーとしての戦争」の意味が隠されていたり。
押井監督の話では、「クサナギ スイトは、この作品に3人いる。厳密にいえば、4人いる」といいます。
こんな話を聞いてしまうと、私も近いうちに5回目を観に行くことになりそうです。
『スカイ・クロラ』を観ていない方はもちろん、それ以上にすでに観た方に、この週末もう一度ご覧いただくことをオススメします。
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